こんばんは。
iie design のJUNKOです。
私は、マイホームを自分で設計デザインしたくて建築士になりました。
私についての詳しいプロフィールはこちらをご覧くださいね。
10年前にiie LABO と称した実験ハウス(マイホーム)を建てました。
北欧インテリア好きの建築士が紆余曲折しながら設計し暮らし、10年経過したからこそわかることを中心にここではお伝えできればと思います。
これから家を建てたい!今の空間をもっと心地よい空間に変えたい!
そんな方々へ少しでも参考になればうれしいです。
建物の金額として本体工事費をよく目にしますが、その費用は一般的には家づくりに必要な70%程度です。もちろんどこにどれくらいのお金をかけるかで変わりますが、予想以上に本体工事費以外のお金がかかります。
本体工事費が2100万(70%)だとそれ以外に900万(30%)ほどのお金が必要になってきます。その感覚を持ちながら、実際どんな土地に、どんな家を、いつ頃建てるのかを計画していくのがおすすめです。
にほんブログ村に参加してます
家づくりにかかる費用内訳
①建築工事費
ハウスメーカーさんや、工務店さん、設計事務所に支払うお金です。項目としては、大きく3つにわかれます
本体工事費
坪単価いくら~と表示されているのは、この本体工事費からだしていることが多いです
本体工事費=家づくりに必要なおかね?
と間違ってしまうところのお金でもあります。
建物の坪単価60万で延べ35坪の建物だった場合
本体工事費=60万×35坪=2100万円ということになりますよね
設計料
設計料無料!!とうちだしているところもありますが、
それは見積書にでていないだけで、
人が働けばお金は発生します。
どの仕事もボランティアではありませんしね。
設計料を仮に建築工事費の10%とした場合
(2100万+別途工事費(本体工事費20%)420万)×0.1=252万
別途工事費
ここの金額が要注意です。
土地の状態によって、金額が左右される重要なポイントです。
土地探しからする場合、この別途工事費があまりかからない土地を探せばコストは下げることができます。
どのようなものがあるかといいますと
建物外部にかかる別途工事費
↑このように道路側と高低差があると、擁壁をつくらないといけないのです。
この擁壁工事は竣工してから数年後に行いました。
急ぎでない工事は、竣工後ゆっくり作り上げていくのもありですよ。
竣工と同時に、予算的にできなかっただけなのですが、結果的には家づくりをゆっくり楽しめてよかったかと(笑)
・更地でない場合、既存の建物を解体する費用がかかります
・土地の状態が良くない場合、地盤改良の費用がかかります
→以前、この土地がどのようなものだったかを知るのはとても大切
・外構工事
→これはどこまでするかで金額が大きく変わります
土地と周辺の状況によって外構にかかるお金は変わるという事ですね。
駐車場の土間やカーポート、門柱・門扉、敷地境界のブロック塀、フェンス工事、植栽工事など
100万以下で済むところもあれば、こだわると1000万を超えることもあります
コストダウンを考えるなら、できるだけ道路と高低差のない土地を探すのがおススメです
・屋外電気工事
→建物外部、敷地内の屋外電気工事
・屋外給排水工事
→建物外部、敷地内の給排水工事
・引き込み工事
→上下水道・光通信・電話・ケーブルテレビ等の引き込み工事
建物内部にかかる別途工事費
・家具工事費(造作家具やオーダー家具などの費用)
・照明器具工事費(各部屋の照明器具の費用・電気工事に一部入る場合もありますが基本的に別の工事費としてでてきます)
・カーテン工事費(ついつい忘れがちな費用ですが、住むと同時に必要なものですね
・空調工事費(エアコンや24時間換気、本体費用と工事費)
・その他工事
ホント、色々かかってため息ついちゃいますよね。
iie LABOの場合は解体費用がなしで、簡単な地盤改良(表層改良)ありです
本体工事の20%くらいが別途工事費でかかりました。
(あとから追加でした外構工事(ウッドデッキや小屋・擁壁工事等)は含んでいません。少しずつ買い足した照明器具費用も含んでいません。必要最低限の外構工事のみを先行しました)
今回の例も20%で計算してみます。
2100万×0.2=420万
諸費用
え~!!まだかかるの!!ってかんじになりますね。
そうなんです。いろいろ家を建てる際に諸費用たるものがかかってしまうのです。
確認申請、中間、完了検査等の申請手数料や現場でかかる費用
申請検査手数料に35坪程度ですと5万~10万程度の検査手数料
現場でかかる費用は
着工前の近隣挨拶費・地鎮祭・上棟式など式祭典費用になります。
簡略化するパターンもあります
住宅ローンにかかる諸費用
住宅ローンの手続き費用
ローンに備える生命保険
ローンを借りる際に必要な火災保険料
保証人を立てる代わりの保証料
登記関係
法務局へ行う「登記」にかかる費用になります
司法書士・家屋調査士への報酬や登記に必要な登録免許税など
仮住まい費用や引越の費用
更地ですと仮住まいは必要ありませんが、今まで住んでいた場所で建替えする場合は仮住まいと2度にわたる引越費用がひつようになります。
仮住まいがなかったとしても、引越費用は必要ですよね。
諸費用は本体価格の8%程度で見た場合 2100万×0.1=210万
家づくりにかかる費用の総額
延べ坪35坪で坪単価60万 本体工事費が2100万だとすると家づくりにかかる参考費用
①本体工事 2100万
②別途工事 420万
③設計費 252万(見積表にでないこともおおいですが実際にはかかっています)
④諸費用 210万
家づくりにかかる参考費用 total 3000万(2982万)
家づくり全体の金額が3000万だとすると=本体工事費(家づくりの70%)+その他費用(家づくりの30%)
になっているのが、お分かりいただけるかと思います。
これはあくまでも参考価格ですが、家づくりの際の参考になるかと思います。
家づくりに必要なお金は「建物」の金額以外の、その他のお金が結構かかってしまいます。
家づくりに必要な予算を考える際は、
建物価格!本体価格!と記載されている家の金額は全体の70%程度かな?とおもいながら
みていただくと、平均的な全体にかかる費用が予測できますよ。
そしてその価格が消費税込みなのかそうでないのかでもかなり大きくなります。
3000万に消費税が10%だと追加で300万!!くぅぅぅ。
消費税込みか別途かのご確認もお忘れなく。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
それではおやすみなさい。明日もよい一日になりますように。